春分の候の意味や読み方は?使える時期はいつ?例文や結び、同じ時期の季語や挨拶

 

春分の候”って言葉、手紙に使いたいんだけど、意味や読み方、使う時期がよくわからないの。
ppp
春分の候”は、春の訪れを表す時候の挨拶で、”しゅんぶんのこう”と読むよ。3月頃、特に春分の日を中心に使われるんだ。手紙の始めや終わりに『春分の候、皆様のご健勝をお祈りします』みたいに季節感を盛り込むと良いね。もっと詳しくは以下を読んでいくといいよ♪
目次

春分の候の意味や読み方は?

「春分の候」とは、「しゅんぶんのこう」と読む言葉で、春の暖かく桜が咲く季節の到来を意味しています。

3月には「春分の日」という祝日があり、多くの人にとってなじみ深い言葉です。

一方、9月には似た響きの「秋分(しゅうぶん)の日」がありますが、「春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)」という言葉を思い出せば、読み間違えることはないでしょう。

「春分」は二十四節気の中で4番目に位置し、昼と夜の長さがほぼ同じになるとされています。

しかし、実際にはこの日の昼の長さは夜よりも約14分長いのが特徴です。

春分の候の時期はいつ?いつまで使える?

「春分の候」という挨拶は、春分の日である3月20日頃から清明の前日、つまり4月3日頃までの期間に適した表現です。

二十四節気では、この時期を「春分」から「清明」にかけてと定めており、「啓蟄(3月5日頃)」に次ぐ「春分(3月20日頃)」から「清明(4月3日頃)」へと移行する期間が「春分の候」に相当します。

この時期は、春の訪れを実感しやすい時であり、春分を迎えた後から清明の前日までが使うのに適したタイミングとされます。

この時期には、「春分の候」と同様に使える時候の挨拶がいくつかあります。

「春暖の候」や「陽春の候」などは春の暖かさや陽気を感じさせる言葉で、地域の気候によって使うタイミングが異なることがあります。

しかし、「春分の候」は二十四節気に基づく明確な期間があり、その使用が分かりやすい特徴を持っています。

春の美しい景色や暖かい天候を感じるこの期間に、適切な挨拶として「春分の候」を用いることができます。

春分の候と一緒の時期の時候の挨拶

「春分の候」と同じ時期に使える時候の挨拶として、「弥生の候」「卯月の候」「仲春の候」「春雨の候」「春暖の候」「陽春の候」「春風の候」「春桜の候」春暖の候「陽春の候」「花盛りの候」「芳春の候」などがあります。

弥生の候(やよいのこう)

  • 意味:陰暦3月を指し、春の生命が息吹く時期を象徴します。
  • 使用期間:3月いっぱい。この時期は、自然が目覚め、万物が生き返る様子を感じさせます。

卯月の候(うづきのこう)

  • 意味:陰暦4月を指し、新緑が美しく、春が本格的になる時期を表します。
  • 使用期間:4月いっぱい。この時期は、温かな気候とともに、生命の躍動感が高まります。

仲春の候(ちゅうしゅんのこう)

  • 意味:「啓蟄」から「清明」の前日までを指す、春の中期を意味します。
  • 使用期間:3月5日頃(啓蟄)~4月3日頃(清明の前日)。春の深まりを感じる時期です。

春雨の候(しゅんうのこう)

  • 意味:春に降るやわらかな雨を表し、生命を育む恵みの雨を象徴します。
  • 使用期間:3月5日頃(啓蟄)~4月3日頃(清明の前日)。この雨によって、植物が急速に成長します。

春暖の候(しゅんだんのこう)

  • 意味:春の暖かさを表し、人々の心も温かくなるような気候を意味します。
  • 使用期間:3月中旬頃~4月いっぱい。日増しに暖かくなるこの時期は、活動的になるのに最適です。

陽春の候(ようしゅんのこう)

  • 意味:文字通り暖かい春を意味し、穏やかで心地よい春の陽気を表します。
  • 使用期間:3月中旬頃~4月いっぱい。この期間は、外に出て春を感じるのに絶好の時期です。

春風の候(しゅんぷうのこう)

  • 意味:春に吹く暖かい風を指し、新しい季節の到来を告げる風を象徴します。
  • 使用期間:3月中旬頃~4月いっぱい。この風は、人々に新たな始まりを感じさせます。

春桜の候(おうかのこう)

  • 意味:桜の咲く時期を表し、春の代表的な風景を象徴します。
  • 使用期間:3月下旬頃~4月中旬頃。桜の花は、日本人にとって春の訪れと共に最も愛される光景の一つです。

春暖の候(しゅんだんのこう)

  • 意味:春が深まり、気温が温暖になる時期を表し、日増しに暖かさを感じ始めるこの時期にぴったりの挨拶です。
  • 使用期間:3月中旬~4月いっぱい。温かくなるこの時期は、活動的になるのに最適です。

陽春の候(ようしゅんのこう)

  • 意味:「陽光あふれる暖かい春」を意味し、心地よい陽気と明るい日差しを楽しむ春の季節を象徴します。
  • 使用期間:3月下旬頃~4月いっぱい。この時期は、自然が暖かさを取り戻し、日差しが明るく感じられる時期です。

花盛りの候(はなざかりのこう)

  • 意味:春の花々が満開になる様子を表し、自然の豊かさと美しさを象徴します。
  • 使用期間:4月初旬~5月上旬。この期間は、多くの春の花が競って咲き、自然の美しさが際立つ時期です。

芳春の候(ほうしゅんのこう)

  • 意味:「香り高い春」という意味で、春の訪れとともに自然が息吹き、花々が香る時期を表します。
  • 使用期間:3月中旬~4月末。この時期は、新緑の香りや花々の甘い香りが漂い、春の到来を感じさせます。

これらの時候の挨拶は、春の様々な側面を表現するために用いられます。それぞれの挨拶には独特のニュアンスがあり、受け手に春の訪れやその美しさを伝えるために使い分けることができます。

春分の候と一緒に使える季語一覧を紹介

3月の季語

桜・初蕾・あたたか・山桜・雪解・山笑ふ・たんぽぽ・彼岸・彼岸桜・木の芽・土筆・蜂・蝶・しだれ桜・椿・卒業・春祭り・花・三つ葉・夜桜・花狩・春休・風花・うらら・草餅・春一番・春の月・紅梅・楓の芽・ぺんぺん草・花種・春雨・なずな・茎立・春疾風…など

4月の季語

桜餅・花の雨・エイプリルフール・桃の花・風光る・山葵・花冷え・挿し木・大根の花・犬ふぐり・春灯り・シクラメン・アネモネ・風車・桜鯛・しゃぼん玉・花見・ウグイス・杏の花・遠足・初花・春色・春探し・菜の花・菜種梅雨・のどか・杉の花・初音・ツバメ・紙風船・若葉・新社員・入学・パンジー・チューリップ…など

春分の候を使った例文「書き出し・結び」を紹介

「春分の候」の意味や使う時期が分かりましたね。

では手紙やハガキでは、どうやって書き始めればいいのでしょうか?

残寒の候を上手に使った手紙の書き出しや、結びの例文をご紹介します!

是非参考にしてみてください!

春分の候を用いた手紙の書き出しの挨拶

あらたまった相手への挨拶

  • 謹啓 春分の候、貴社におかれましては一層の繁栄をお喜び申し上げます。
  • 謹啓 春分の候、皆様の一層の健康とご活躍を心からお祈り申し上げます。
  • 謹啓 春分の候、貴社の益々のご隆盛を心よりお慶び申し上げます。
  • 謹啓 春分の候、皆様のご健勝とご繁栄を祈念いたします。

親しい相手への挨拶

  • 春の暖かさが感じられる季節になりましたね。お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 暖かい春風を感じるこの頃、皆様のご健康とご多幸を願っています。
  • 春分の候、日増しに暖かくなる中、皆様の元気なお姿を思い描いています。
  • 不安定な気候が続きますが、皆様の安泰を心より願っております。

「謹啓」は、より敬意を表す表現として「拝啓」よりも適切な場合があります。親しい相手への挨拶では、季節の変化を感じさせる言葉を用いることで、温かみのあるコミュニケーションを図ることができます。

結びの挨拶

あらたまった相手へ

  • 春光浮かぶこの季節に、皆様の益々の健康と繁栄を願っております。
  • 新たな舞台でのご活躍を心から祈念しております。
  • 初春の寒さがまだ残るこの時期、どうぞご自愛賜りますようお願い申し上げます。
  • 今後も変わらぬ関係を続けていけますよう、心よりお願い致します。
  • 春の訪れを心待ちにしつつ、貴社の一層のご発展を祈念いたします。
  • これからの季節の変わり目におかれましても、皆様のご健康とご成功をお祈り申し上げます。

親しい相手へ

  • 日に日に春めいてまいりましたが、寒暖の差にはくれぐれもご注意ください。
  • 季節の変わり目、どうぞお体を大切になさってください。
  • 温かな春日が皆様にとって心地よい日々をもたらすことを願っています。
  • 近々、春の花を愛でながらの再会を楽しみにしております。
  • どうぞこの春が皆様にとって幸多き季節となりますように。
  • 暖かな春の日々が皆様にとって健康と幸せをもたらすことを願っています。

これらの書き換えられた結びの挨拶は、手紙やハガキの締めくくりに使用することで、季節感を感じさせつつ、相手への思いやりや期待を伝えることができます。

あらたまった相手と親しい相手への区別をつけ、それぞれの関係性に応じた言葉選びをしています。

手紙の書き方は受け取る人の立場や二人の関係によって異なります。

以下にその慣習に沿った書き方を紹介します。

かしこまった相手への手紙では、「拝啓 春分の候」で始め、貴社や貴団体、または個人に対してさまざまな祈りや願いを込めた言葉を続けます。

例えば、「貴社におかれましては更なるご発展を賜りますようお慶び申し上げます」や「皆様におかれましては益々のご健勝をお祈り申し上げます」といった表現が適しています。

結びの言葉としては、「謹言」と「敬白」がセットで使われ、手紙の内容を丁寧に締めくくります。

親しい相手への手紙では、もう少しカジュアルな表現を使い、「春陽の候、いかがお過ごしでしょうか」と気軽に書き始めることができます。

この場合、「お元気ですか」「いかがお過ごしでしょうか」というフレーズで続けると良いでしょう。

女性が書く場合は、「春分の候」ではなく、「春分のみぎり」と表現を変えても素敵です。結びには、「かしこ」や友人同士であれば「では、また。」などのフランクな言葉を使うと、親しみやすさが伝わります。

ビジネス文書では、時候の挨拶を省略したり、「時下」という表現を季節に関係なく使うこともあります。

また、かしこまった相手に対しては「ご発展」「ご清栄」「ご盛栄」「ご隆昌」といった企業や団体に願いを込める表現を、個人に対しては「ご健勝」「ご清祥」といった健康や幸福を祈る表現を選び分ける必要があります。

「拝啓 春分の候」で手紙を始めた場合、続く言葉に困ったときは、「お元気でお過ごしでしょうか」という体調を気遣うフレーズがおすすめです。

これらの慣習や表現を参考にして、相手に合わせた手紙を書いてみてください。

まとめ

春分の候(しゅんぶんのこう)とは、春分の時期を指し、桜が咲き始める美しい季節に用いる挨拶言葉です。この季節感溢れる表現を手紙に取り入れることで、受け取る方に春の暖かさと共に、心温まるメッセージを届けることができます。ぜひ、春らしい手紙の書き方の参考としてお使いください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次