お盆のお墓参りの服装は?初盆のマナーや持ち物、アクセサリー等も
お盆のお墓参りの服装は?
お盆期間中のお墓参りに関しては、特別な服装を強いる必要は一般的にありません。
お盆は、故人や先祖の霊を祀る仏教の行事で、通常は8月15日前後、すなわち年間で最も暑い時期に行われます。この時期は、特に礼服を着用することなく、普段着での参加が許容されています。
お墓参りは、主に家族や親しい人々と共に行うことが多く、大勢の親戚が集まることは少ないため、比較的カジュアルな服装での参加が可能です。
ただし、過度に派手な服装は避け、墓地の環境に配慮して、足元が不安定な場所でも安全に歩けるスニーカーのような靴を選ぶと良いでしょう。
それでも、家族や地域によってはお墓参りに対する独自の慣習や規範が存在する可能性があるため、事前に確認することが重要です。
他の参加者が全員、よりフォーマルな服装をしている場合に備えて、家庭や地域の慣習について事前に把握しておくことをお勧めします。
初盆のお墓参りの服装の基本
お盆のお墓参りの服装の基本は、清潔で控えめなものです。
派手な色や柄、露出の多い服は避けましょう。また、ジーンズやTシャツなどのカジュアルな服や明るい色の服も不適切です。
お墓参りは、故人やご先祖さまと対面することを考えると、やはり礼儀正しい服装が求められます。
男性の場合
スーツや喪服が最も無難です。
白や黒、グレーなどの地味な色を選びましょう。ネクタイや靴も同じく控えめな色が好ましいです。
夏場は暑いので、涼しげな素材のスーツや半袖のシャツを着ることもできますが、肌の露出は最小限にしましょう。
また、帽子やサングラスなどのアクセサリーは外しましょう。
女性の場合
ワンピースやスカート、ブラウスなどがおすすめです。
長めの丈や袖があるものを選びましょう。
色は黒や紺、グレーなどの落ち着いた地味な色にし、花柄や水玉などの柄物は避けましょう。
靴はパンプスやフラットシューズなど、低いヒールのものにしましょう。
サンダルやスニーカーなどのカジュアルな靴は不適切です。
また、ネックレスやピアスなどのアクセサリーは控えめにしましょう。
イヤリングは小さめのものにしましょう。
アクセサリーを付けたい場合は、パールやオニキスなど、あまり光沢のない清潔感のあるアクセサリーを付けておきましょう。
真珠は普段の法要やお葬式に参加しても失礼のないものです、持っていると安心です。
バッグは大きなものは邪魔になるため、小さめのものにしておきましょう。
子供
子供のお墓参りの服装については、制服がある場合はそれを着用させることが望ましいです。
制服がない場合、地味な色合いでシンプルなスタイルを選ぶ必要があります。
女の子には、白や黒、紺、グレーのワンピースやスカートを選びましょう。
足元は、可能であれば革靴が適切ですが、持っていなければ比較的控えめなデザインのスニーカーでも問題ありません。
靴下は白か黒の無地を選びます。
男の子は、白いシャツに黒、紺、グレーのズボンを合わせます。夏場など暑い時期は、ハーフパンツも適切です。
ネクタイやブレザーは必須ではありませんが、もし着せる場合は黒、紺、グレーのものが好ましいです。
足元は女の子と同様、控えめなスニーカーが許容されますが、派手すぎたり汚れていたりするものは避けてください。
靴下は白か黒を選びましょう。
乳児に関しては、黒や白の服がなくても問題ありません。
派手すぎない淡い色合い、例えば薄い水色やピンクなどは適切です。
ただし、鮮やかな原色の赤や黄色は避けるようにしましょう。
このように、子供たちのお墓参りの服装は、シンプルで落ち着いた色合いを基調とした服装を心がけることが大切です。
お墓参りの服装でアクセサリーはつけてよいのか?
お墓参りにおいては、故人や先祖への敬意を表する心が最も大切です。
法事が行われない場合は、比較的リラックスした服装で参加することが推奨され、故人を喜ばせることにも繋がります。
しかし、初盆を含む特別な場合は、礼服を着用し、それに合わせたアクセサリーの選択が求められます。
アクセサリーを着用する場合でも、過度な装飾は控えめにし、パールなどの控えめなものを選ぶのが適切です。
パールのアクセサリーは、その清楚な白色が好まれます。
ネックレスは40cm程度の長さが理想的で、これより長いものは派手と見なされがちです。
また、法事ではゴールドのチェーンや金具を使用したアクセサリーは避けるべきです。
イヤリングを選ぶ場合もパールを選び、ネックレスとイヤリングの両方を同時に着用すると華やか過ぎる印象を与えるため、どちらか一方を選ぶことが望ましいです。
金具がゴールドのイヤリングやドロップタイプのものは、派手な印象を与えるため控えましょう。
このように、お墓参りでは故人への敬意を第一に考え、服装やアクセサリーを選ぶことが重要です。
特に初盆の際には、よりフォーマルな服装とアクセサリーを選び、敬意を表すことが求められます。
初盆のお墓参りの服装の注意点
「初盆」というのは、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことです。
またの呼び方を「新盆」ともいいます。
初盆のお墓参りには、亡くなったご先祖さまの家族や親族が集まります。
初盆のお墓参りの服装は、一般的なお盆のお墓参りの服装よりも、より厳格になります。
初盆のお墓参りには、喪服を着るのが一般的です。
喪服というのは、黒や紺などの地味な色のスーツやワンピースなどのことです。
喪服には、白いバンドや白い襟巻きなどの喪章をつけます。
喪章は、ご先祖さまとの続柄によって異なります。
一般的には、配偶者やお子様は白いバンドを左腕に巻いて、兄弟姉妹や孫は白い襟巻きを首に巻きます。
喪章は、お墓参りの間だけつけます。お墓参りが終わったらちゃんと外しましょう。
初盆のお墓参りの服装には、黒い靴下や黒い靴も必要です。
逆に、無地だとしても白い靴下や白い靴は不適切とされます。
また、初盆のお墓参りには、黒い傘や黒いバッグも持ちましょう。
色のついた傘やバッグはやはり不適切となります。
初盆のお墓参りの服装は、故人やご先祖さまに対する敬意の表れです。
できるだけ黒などといった地味な色に統一しておきましょう。
お盆のお墓参りの持ち物
お参りをする順番は、ご先祖さまとの関係が深い人から順番に行います。
お盆のお墓参りの持ち物は以下のようになります。
お線香
お墓にお線香をあげるときに使います。
お線香は、お墓の前にある線香立てに立てて火をつけます。
お線香は、故人やご先祖様に対する祈りや感謝の気持ちを表します。
線香には「よい香りを焚くことで故人を極楽浄土に導いてください」という意味が込められています。
故人は香りを食すといわれているので、故人に香りを召し上がっていただくために線香をあげます。
お花
お墓にお花を供えるときに使います。
お花は、お墓の前にある対になった花立てに挿します。
お花は、亡くなった故人やご先祖さまに対する敬愛や慰めの気持ちを表しています。
お供え物
お供え物は、故人やご先祖さまに対する供養や思い出の気持ちを表しています。
お墓にはお菓子や果物など、ご先祖さまが好きだったものをお供えしましょう。
お供え物は、半紙を敷いてその上に並べるようにしましょう。
香、花、灯燭、浄水、飲食物といった「五供(ごく・ごくう)」と呼ばれるものをお供えすると良いとされています。
飲食物の場合、ご先祖さまが好んでいたとしても、ニオイや辛味が強い食べ物などは避けておきましょう。
お清め塩
お墓に入る前に手や口を清めるときに使います。
お清め塩は、お墓の入り口にある塩樽から取ります。
お清め塩は、亡くなったご先祖さまに対する清らかな気持ちを表しています。
タオル
タオルは、お墓を掃除するときに使います。
タオルは、お墓の石碑や花立てなどを拭くのに使います。
お盆のお墓参りのマナー
お盆のお墓参りには、以下のようなマナーがあります。
お墓に入る前に一礼する
お墓に入る前には、お墓の方向に向かって一礼します。
これは、故人やご先祖さまに対するご挨拶や敬意の気持ちを表しています。
お清め塩で手や口を清める
お墓に入る前には、お清め塩で手や口を清めます。
これは、亡くなったご先祖さまに対する清らかな気持ちを表しています。
お墓を掃除する
お墓に入ったら、お墓をしっかりお掃除します。
お墓の石碑や花立てなどをタオルで拭きます。
お墓の掃除は故人やご先祖さまに感謝の気持ちを込めて行いましょう。
お墓にお線香をあげる
お墓を掃除したら、お墓の前にある線香立てにお線香を立てて火をつけます。
お線香をあげるときには手を合わせて、故人やご先祖さまに対する祈りや感謝の気持ちを伝えましょう!お線香は、一本ずつあげるのがマナーです。
お線香の数は、ご先祖さまの数に合わせるか、三本や五本などの奇数にするのが一般的です。
お墓にお花を供える
お墓にお線香をあげたら、お墓の前にある花立てにお花を挿します。
お花を供えるときには手を合わせて、亡くなったご先祖さまに対する敬愛や慰めの気持ちを伝えましょう。
お花は、季節の花やご先祖さまが好きだった花を選びます。
お花の色は、白や紫などの落ち着いた色にしておいたほうが良いです。
赤や黄色などの鮮やかな色は避け優しい色でまとめましょう。
また、お花の数は、奇数にするのがマナーです。
お墓にお供え物を置く
お墓にお花を供えたら、お墓の前にある供え台にお供え物を置きます。
お供え物を置くときには手を合わせて、亡くなったご先祖さまに対する供養や思い出の気持ちを伝えましょう。
お供え物は、ご先祖さまが好きだったものを選びます。季節のものもいいでしょう。
お供え物は、果物やお菓子、お酒などの食べ物や飲み物が一般的です。
お供え物はを添える時はできるだけ小さめのものにしましょう。大きいと邪魔になります。
また、お供え物の数も、奇数にするのがマナーです。
お墓に手を合わせてお参りする
お墓にお供え物を置いたら、お墓の前に立って手を合わせてお参りします。
お参りするときには、故人やご先祖さまに対する感謝の気持ちや尊敬の気持ちを伝えます。お参りするときには、二礼二拍手一礼の作法をしっかり守りましょう。
二礼二拍手一礼とは↓↓
①深く二回お辞儀をし
②手を拍手するように打ち合わせて二回音を立て
③最後にもう一度深くお辞儀をするというものです。
この作法は、神社でのお参りと同じです。
お墓を出る前に一礼する
お墓にお参りしたら、お墓を出る前にお墓の方向に向かって一礼します。
これは、亡くなったご先祖さまに対する敬意の気持ちと別れの挨拶を表しています。
簡単ですが、このような流れで行います。
まとめ
これで、お盆休みのお墓参りにふさわしい服装と、初盆のマナーや持ち物・アクセサリーなどのご紹介は終わりになります。
お盆というのは、ご先祖さまをしのぶ大切な時期であり、家族とご先祖さまが集まるチャンスでもあります。
お墓をきれいにお掃除して、お供え物をそろえて、心を込めて手を合わせることで、ご先祖さまへのありがとうの気持ちを表すことができます。
皆さんも適切な服装やお墓参りのマナーをしっかり守って、心からお参りしましょう。
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