夏至の時期にはどんな風習があるのかしら?冬至みたいにかぼちゃを食べたり、ゆず湯に入るような特別なことをするのかな?食べ物やお風呂に入れるもの、地方の習わしや祭りについても知りたいわね。
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目次
夏至の風習や習慣は?食べ物や地方の習わし、お風呂に入れる物や祭り等なども
夏至とは?
夏至とは、一年で最も昼の時間が長くなる日のことを指します。二十四節気の10番目にあたり、毎年6月21日頃が夏至の日です。
6月21日頃というと、ちょうど梅雨の時期にあたりますね。
天文学では、太陽の黄経が90度になる瞬間を夏至と呼び、その日を夏至日とします。二十四節気の期間では、「6月21日頃(夏至)から7月6日頃(小暑の前日)」までが夏至の期間となります。
さらに、夏至の日から数えて11日目は「半夏生(はんげしょう)」と呼ばれ、農家にとっては半夏生までに田植えを終わらせる目安の日となっています。夏至の日から半夏生までに田植えを終わらせないと、半夏半作といい、田植えをしても収穫が少なくなってしまうといわれています。
夏至の風習・習慣は?食べ物は?
夏至の風習
冬至にはゆず湯に入ったり、かぼちゃを食べる風習が全国的にありますが、夏至にはこれといった全国的な風習はありません。
しかし、海外では夏至に関する風習が多くあります。例えば、ギリシャ北部では未婚の女性が夏至の日にイチジクの木の下に持ち物を置くと、「夏至の魔法」によって未来の夫の夢を見ることができるとされています。これは夏至の日の風習として知られています。また、ポーランドでは「イワン・クパラの日(スラブ民族の祝日)」の夜に人々が恋に落ちるという言い伝えがあります。どちらも夢があって興味深い風習ですね。
さらに、北半球では夏至は「性欲をかきたてる日」とされ、「ミッドサマー(夏至を祝う祭り)」から9ヶ月後に生まれる子供が多いと言われています。
夏至の習慣
日本では、「100万人のキャンドルナイト」という名称で、省エネルギーと地球温暖化防止を目的としたスローライフ運動が毎年行われています。この運動は、電気を消してろうそくの灯りで過ごすことを提案し、持続可能な生活への意識を高めるものです。
この運動は、2003年の夏至の日に日本で初めて実施され、その後、夏至と冬至に定期的に行われるようになりました。元々は2001年にカナダで始まったもので、世界中に広がっています。
日本では、2012年までは大々的に「100万人のキャンドルナイト」が開催されていました。しかし、運動の10周年を迎える2012年に公式な呼びかけは終了しました。そのため、現在ではこの運動を知らない人も増えているかもしれません。
とはいえ、「100万人のキャンドルナイト」の理念は今でも生き続けており、夏至と冬至の夜には多くの地域で自主的にこの運動が続けられています。具体的には、夏至の夜の20時から22時の間、家庭や職場で電気を消し、ろうそくの灯りで過ごすことが推奨されています。この2時間を通じて、環境への配慮やエネルギーの大切さを再認識する良い機会となります。ぜひ、夏至の夜にはろうそくの柔らかな光の中で、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
夏至に食べる物
夏至の食文化について・・・
冬至に比べると、夏至に食べるものはあまり思い浮かばないかもしれません。しかし、夏至にも「この日に〇〇を食べると良い」という風習が昔からあり、地域ごとに異なります。夏至の日に各地域の伝統食を楽しむことで、古くからの風習やその土地の文化を感じることができます。
夏至に食べる物↓↓
- タコ(大阪府)
- 小麦餅(関東地方・奈良県)
- うどん(香川県)
- 焼き鯖(福井県)
- 水無月(京都府)
- ミョウガ(三重県)
- イチジク田楽(愛知県)
タコ(大阪府)
関西地方では、夏至の日にタコを食べる風習があります。これは「タコの8本の足のように、稲が根を張りますように」という願いが込められています。また、タコはビタミンB12やE、ミネラル、たんぱく質、タウリンなど栄養が豊富で、暑い夏に備えて体力をつけるためにも適しています。
小麦餅(関東地方・奈良県)
関東地方や奈良県では、夏至に小麦餅を食べる風習があります。小麦餅は小麦ともち米を同量混ぜて作られる餅のことで、二毛作を行っていた関東地方では新小麦の収穫時期にあたる夏至に小麦餅を作り、神様にお供えしたり皆で食べて豊作を祈願しました。奈良県では、きなこをまぶして食べることもあります。
うどん(香川県)
香川県では、夏至から11日後の半夏生の日にうどんを食べる風習があります。半夏生は田植えを終わらせる目安の日で、田植えや麦刈りの労をねぎらうためにうどんが食べられました。うどんは香川県の特産品で、疲労回復効果のあるグルタミンペプチドが豊富です。1980年には香川県生麺事業協同組合が半夏生を「うどんの日」と制定し、今でも受け継がれています。
焼き鯖(福井県)
福井県では、夏至から11日後の半夏生の日に焼き鯖を食べる風習があります。田植えの重労働を終えた体を癒すために、スタミナ源となる鯖が食べられました。この風習は江戸時代に福井県・大野の藩主が鯖を勧めたことが始まりとされています。この時期に獲れた鯖は「半夏生鯖」と呼ばれます。
水無月(京都府)
京都府では、6月30日に水無月という和菓子を食べる風習があります。水無月は三角形のういろうの上に甘く煮た小豆を乗せたもので、1年の前半が終わる日に食べることで、半年の穢れを祓い、後半の無病息災を祈願するものです。
ミョウガ(三重県)
三重県では、夏至にミョウガを食べる風習があります。ミョウガはちょうど夏至の時期に旬を迎え、独特の香りは発汗効果や消化促進の効果がある「アルファピネン」という精油成分によるものです。夏バテで食欲がない時に適した食材です。
イチジク田楽(愛知県)
愛知県では、夏至にイチジク田楽を食べる風習があります。イチジク田楽は半分に切ったイチジクに田楽味噌をかけたもので、江戸時代に伝わったイチジクは不老長寿の果物とされてきました。また、田楽という郷土料理は豊作祈願の踊り「田楽」に由来しています。このため、夏至にイチジク田楽を食べる風習ができました。
夏至にお風呂にいれるものは?
冬至にはゆず湯に入る風習がありますが、夏至には特定のものをお風呂に入れるという全国的な風習は特にありません。しかし、一部の地域では「菖蒲(しょうぶ)湯」に入る風習があります。これは、夏至の時期に菖蒲が見頃を迎えることから始まったと考えられます。
菖蒲湯は、菖蒲の葉をお風呂に浮かべることで、香りを楽しみながらリラックスする風習です。菖蒲には薬効成分が含まれており、血行促進や疲労回復に効果があるとされています。特に、夏の暑さが本格化する前に体調を整えるために、菖蒲湯に入るのは理にかなった習慣といえます。
また、夏ミカンなどの柑橘類をお風呂に入れるという人もいます。柑橘類の爽やかな香りはリフレッシュ効果があり、夏の暑さや疲れを和らげるのにぴったりです。柑橘類の皮にはビタミンCやクエン酸が含まれており、これが湯に溶け出して肌をすべすべにする効果も期待できます。
季節感を楽しむお風呂
夏至には特定のものをお風呂に入れるという風習は少ないものの、季節感を感じられるものをお風呂に取り入れるのも素敵なアイデアです。例えば、以下のようなものを試してみてはいかがでしょうか。
- ハーブ: ラベンダーやミント、カモミールなどのハーブを浮かべて、リラックス効果を楽しむ。
- 花: 季節の花をお風呂に浮かべることで、視覚的にも楽しむことができます。例えば、バラやジャスミンなどの香りの良い花がオススメです。
- 日本茶: 緑茶の葉を袋に入れてお風呂に入れると、抗酸化作用や美肌効果が期待できます。
夏至に特定のお風呂の習慣はありませんが、菖蒲湯や柑橘類を使ったお風呂で季節感を楽しむことができます。夏を迎えるにあたって、こうした工夫を取り入れてリラックスし、体調を整えるのも良いかもしれません。季節の変わり目を楽しみながら、健やかな夏を迎えましょう。
まとめ
日本では、夏至に関する全国的な風習は特にありませんが、地域によって夏至に食べるものが異なることがあります。
しかし、多くの地域で共通しているのは、夏至に「豊作を祈願する」という風習です。
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