7月特有の季語や、季節感あふれる俳句、夏らしい時候の挨拶の仕方まで、色々と参考になる情報が盛りだくさんだから、きっと役立つと思うよ!
7月の季語一覧まとめ!俳句や花、この時期の時候の挨拶、使い方や例文も紹介
7月の季語と俳句は?
7月は梅雨明けを迎え、本格的な夏の始まりを告げる月です。
この時期にちなんだ季語を用いた俳句は、夏の暑さ、生命の躍動、そして季節特有の風物詩を詠み込んだものが多くあります。
以下に、7月の季語を使用した俳句の例をいくつか紹介します。
7月の季語を使った俳句の一例
【例句】七月の 蛍遅しと せざるなり
【作者】山口誓子(やまぐち せいし)
【例句】七夕や 夜空展け来 水の面
【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)虹 にじ
【例句】虹の環に 白雲を容れ 通らしめ
【作者】山口誓子(やまぐち せいし)
【例句】蝉しぐれ 庇の下を 通い路に
【作者】大野林火(おおの りんか)
【例句】うつくしや 雲一つなき 土用空
【作者】小林一茶(こばやし いっさ)
【補足】土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の前18日間のことです。
【例句】半身を 起す他郷の 昼寝ざめ
【作者】永田耕衣(ながた こうい)
【例句】夕日みて けふも人立つ 月見草
【作者】原 石鼎(はら せきてい)
【例句】あぎともて 病後もの食ふ 小暑かな
【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)
【補足】小暑(7月7日頃)とは、二十四節気の第11で、夏本番の少し前に使われる言葉です。
【例句】大暑過ぎ すでに秋思に 胸満たす
【作者】及川貞(おいかわ てい)
【補足】大暑(7月23日頃)とは、二十四節気の第12で、夏本番を意味します。
【例句】夕顔に 干瓢むいて 遊びけり
【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)
【補足】「干瓢」は「かんぴょう」と読みます。夕立/ゆうだち
【例句】夕立に 幾人乳母の 雨やどり
【作者】森川許六(もりかわ きょりく)風鈴/ふうりん
【例句】風鈴が あればかなしき 時あらん
【作者】細見綾子(ほそみ あやこ)祇園会/ぎおんえ
【例句】祇園会や 古き錦に 汗の玉
【俳句】松瀬青々(まつせ せいせい)
【補足】祇園会とは、京都市八坂神社の祭礼のことです。雷/らい
【例句】山の雷 夕べの渓を 照しけり
【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)金魚/きんぎょ
【例句】しづまれど 金魚をどれる さまにあり
【作者】原 石鼎(はら せきてい)白南風/しろはえ
【例句】白南風の 夕波高う なりにけり
【作者】芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)
【補足】白南風とは、梅雨明けに吹く南風のことです。蓮/はす
【例句】極楽や 清水の中に 蓮の花
【作者】正岡子規(まさおか しき)百日紅/さるすべり
【例句】百日紅 ごくごく水を 呑むばかり
【作者】石田波郷(いしだ はきょう)日傘/ひがさ
【例句】たゝまれて 日傘も草に 憩ふかな
【作者】阿部みどり女(あべ みどりじょ)日向水/ひなたみず
【例句】日向水 ひろごる雲を うつしけり
【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)
【補足】日向水とは、ひなたに当たって少し温かくなった水のことです。打水/うちみず
【例句】打水や 塀にひろがる 雲の峯
【作者】村上鬼城(むらかみ きじょう)日盛/ひざかり
【例句】日盛の 土にさびしや おのが影
【作者】日野草城(ひの そうじょう)
【補足】日盛とは、日中の最も暑くなる時間帯をいいます。
7月の季語を使った俳句の一例をご紹介しました♪
7月は梅雨が明け、本格的な夏の訪れを感じる時期でもあるので、夏の暑さを連想させる句が沢山ありますね!!
その他の季語一覧を紹介
7月は、日本の夏が本格的に始まる時期であり、自然や文化、生活の変化を感じさせる多くの季語があります。
これらの季語は、夏の暑さ、生命の営み、伝統行事、自然の美しさなど、様々なテーマで7月を表しています。
その他季語一覧した↓↓
・鮎 ・枇 杷 ・青葉木菟 ・夏帽子 ・青 田 ・汗 ・麻 服 ・海水浴 ・一 夏 ・作り滝 ・渡 御 ・棕櫚の花 ・三尺寝 ・梅雨寒 ・合歓の花 ・雲 海 ・登 山 ・夏 断 ・田草取 ・だんじり ・金魚草 ・鱧 ・ナイター ・炎 天 ・楸邨忌 ・一番草 ・椎の花 ・出 水 ・泉 ・沙羅の花 ・端 居 ・喜 雨 ・グラジオラス ・守 宮 ・焼 酎 ・麦稈帽 ・梅雨冷 ・ねむの花 ・夏落葉 ・万 緑 ・夏 花 ・草取り ・宵 宮 ・一つ葉 ・青葡萄 ・山開き ・パナマ帽 ・青梅雨 ・空 蝉 ・夏の灯 ・山 車 ・泥鰌鍋 ・落し文 ・夏 椿 ・泡 盛 ・梅雨籠 ・夏銀河 ・灯涼し ・草むしり ・祭太鼓 ・麦湯 ・蛇 ・落し文 ・神 輿 ・黄蜀葵 ・青大将 ・水無月 ・夜 店 ・夜 濯 ・涼 気 ・夏 ・兜 虫 ・川蜻蛉 ・パリ祭 ・夕 立 ・蜘蛛の巣 ・百合 ・半夏雨 ・蛍 ・名古屋場所 ・寝茣蓙 ・梅雨明 ・蜘蛛の囲 ・団 扇 ・斑 猫 ・螢 ・楝の花 ・蜘蛛の子 ・団 扇 ・百 合 ・道おしえ ・夏の夕 ・端 居 ・夏の宵 ・夏茶碗 ・鰺 ・箱 庭 ・打 水 ・絵日傘 ・作り雨 ・海の日 ・雨 蛙 ・水を打つ ・虹の根 ・砂日傘 ・半夏生 ・瓜 番 ・夏富士 ・水遊び ・梅 酒 ・百日紅 ・木天蓼の花 ・清 水 ・二重虹 ・涼 し ・夏負け ・海桐の花 ・夏焚火 ・瀑 布 ・白南風 ・西 日 ・パイナップル ・川開き ・含羞草 ・避 暑 ・野牡丹 ・天花粉 ・岩 鏡 ・祭 船 ・紅蜀葵 ・時計草 ・下 闇 ・アイスクリーム ・大判草 ・夏雲雀 ・井 守 ・・神 輿 ・上 布 ・青葉闇 ・夏 掛 ・下野草 ・籠 枕 ・河童忌 ・雲の峰 ・西 日 ・杉落葉 ・端 居 ・納 涼 ・夏寒し ・外 寝 ・氷 水 ・冷 奴 ・雲の峰 ・夏 休 ・半夏生 ・端 居 ・夏景色 ・鍬 形 ・かき氷 ・紙 魚 ・雲の峰 ・破れ傘 ・氷店・削氷 ・金亀子 ・トマト ・土用蜆 ・炎 暑 ・夏台風 ・牛冷す ・夏 氷 ・メロン ・百日紅 ・晩 夏 ・清 水 ・茄 子 ・白南風 ・白 雨 ・黒南風 ・晩 夏 ・茄 子 ・パラソル ・青 草 ・眠り草 ・巴旦杏 ・風 入 ・半夏生 ・富士登山 ・梅花藻 ・雲の峰 ・草いきれ ・玉 虫 ・浮人形 ・日 盛 ・蒲 ・熱 風 ・馬冷す ・夏 帯 ・夏の朝 ・雲の峰 ・土用干 ・清 水 ・氷 旗 ・日射病 ・羽抜鳥 ・夕 焼 ・雲の峰 ・灸 花 ・土用灸 ・烏瓜の花 ・草 刈 ・うなぎ ・熱中症 ・赤富士 ・夕 焼 ・羽抜鳥 ・土用餅 ・凌霄花 ・みつ豆 ・片 陰 ・涼 し ・孑 孑 ・草 刈 ・土用芽 ・夏芝居 ・香 水 ・出目金 ・凌霄花 ・花茣蓙 ・泥鰌汁 ・涼しき灯 ・沖 膾 ・祭囃子 ・大山蓮華 ・百 合 ・木下闇 ・睡 蓮 ・夏 燕 ・落し文 ・夏痩せ ・絹糸草 ・川 床 ・祭 笛 ・炎天 ・釣 忍 ・夏 炉 ・すべりひゆ ・夏 菊 ・飛 魚 ・土用鰻 ・夏 燕 ・睡 蓮・・・etc
7月での時候の挨拶を紹介
7月は夏本番を迎え、日々の暮らしや気持ちにも変化が訪れる時期です。
この季節感を反映した時候の挨拶を、改まった相手と親しい相手に向けてそれぞれ異なる表現でご紹介します。
改まった相手への挨拶↓↓
- 盛暑の候:「盛暑」とは、非常に暑い時期を意味します。この言葉を使うことで、7月の強い日差しと高温を象徴しています。
- 暑中の折:「暑中」は夏の暑い期間を指し、「折」は時期や節目を表す言葉です。一年の中でも特に暑いこの時期に差し掛かっていることを伝えます。
- 涼風肌に心地よく:夏の暑さの中で、涼しい風が肌に触れる心地よさを表現しています。一時的な涼しさが暑さを和らげる様子を描いています。
- 蝉の声もひときわ高く:夏の象徴とも言える蝉の鳴き声が、この時期には特に活発になることを表しています。夏の風物詩として親しまれている蝉の声を挨拶に取り入れることで、季節感を強調しています。
- 紺碧の空に一片の雲もなく:晴れ渡った青空が広がっている様子を、詩的に表現しています。夏特有のクリアな天気と、その下で過ごす厳しい暑さを伝えます。
- 暑熱耐え難きこの頃:この時期の暑さがいかに厳しいかを強調しています。日常生活において、暑さに対する耐性が試されることを暗示しているとも取れます。
上記の表現は、改まった相手への手紙やメール、挨拶状などに用いることで、受け取る人に季節の移り変わりを感じさせると共に、その人の健康や幸福を願う気持ちを伝えることができます。
夏の暑さに見舞われるこの時期に、いかにして涼やかな心持ちを保つか、そして相手への配慮を忘れないようにするか、それがこの挨拶の背景にある思いです。
改まった相手への挨拶例文↓↓
「~の候」「~の折」といった敬語を用いることで、形式的でありながら心温まる挨拶になります。
親しい相手への挨拶↓↓
- 海や山が恋しい季節ですね
- 日に日に暑くなってきましたね
- 一緒にビールでも飲みたい季節です
- うっとうしい梅雨もようやくあけました
- 厳しい暑さが続いていますが 楽しい夏休みをお過ごしかと思います
親しい相手への挨拶例文↓↓
親しい相手への挨拶では、日常的な言葉遣いで気軽に季節の挨拶を伝えることができます。
親しみやすい言葉を選ぶことで、相手に対する思いやりが伝わりやすくなります★
7月に使える時候の挨拶(上旬・中旬・下旬)
7月上旬・・・
- 小暑の候
- 仲夏の候
- 小夏の候
7月上旬の挨拶
「梅雨明けの兆しを感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。まだ暑さは穏やかなものの、これから夏本番を迎えるにあたり、どうぞご自愛ください。」
7月中旬・・・
- 極暑の候
- 炎熱の候
7月中旬の挨拶
「梅雨も明け、夏の日差しが強くなって参りました。日々の暑さが増す中、皆様の健康とご多幸をお祈りしております。」
7月下旬・・・
- 大暑の候
- 酷暑の候
- 盛暑の候
7月下旬の挨拶
「炎天下の日が続き、夏の暑さが本格化しております。熱中症には十分ご注意をいただき、健やかな夏をお過ごしください。」
7月の始まりから終わりにかけて、気候は大きく変化します。
そのため、時候の挨拶を選ぶ際には、その月の気温や季節感に合わせた表現を心がけることが大切です。
特に、「極暑」「炎熱」「酷暑」といった、夏の暑さを強調する言葉の使用は慎重になるべきです。
これらの言葉は、7月の気候によっては、使うには早すぎると感じられる場合があります。
例えば、7月の上旬はまだそこまで厳しい暑さではない場合も多く、季節の初めにはもう少し控えめな言葉を選ぶことが適切かもしれません。
7月の季語の使い方を紹介!
7月は日本の夏の深まりを象徴する季節であり、この時期に特有のさまざまな風景や生活の様子を表す季語があります。
以下に、7月にちなんだ季語を紹介します♪
- 三尺寝:夏の日中、大工や左官などの職人が取る短い仮眠。約90cm(三尺)の日陰の移動する時間、つまりほんの短い休息を意味します。7月の暑い時期に、短時間での休息を取る様子を表現する季語です。
- 眠り草:オジギソウの別名で、7月ごろにピンク色の花を咲かせる植物。触れると葉が閉じる特性からこの名が付き、7月に見られる自然のひとコマを示す季語です。
- 赤富士:夏の朝、日の出の光で富士山が赤く染まる現象。夏の清々しい空気の中で見られる、美しい光景を表す季語です。夕焼けで富士山が赤く見えることもありますが、赤富士という季語は夏に特化した表現です。
- 羽抜鳥:夏になると、冬羽から夏羽に生え変わる鳥を指します。季節の変わり目に、鳥たちも新しい羽で夏を迎える様子を描く季語です。
- 名古屋場所:大相撲の年6回の本場所の一つで、毎年7月に名古屋で開催される相撲大会。7月の日本を彩る文化的イベントの一つとして、この季語が用いられます。
上記の季語は、7月の自然や文化、生活の一面を捉えたものであり、俳句などの文芸作品で季節の移り変わりを表現する際に使用されます♪
7月の旬のおすすめを紹介☆
国産うなぎ
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国内産のウナギの蒲焼きをご紹介します!厚みがあり、丼から溢れんばかりの豪華なメガサイズは、見るだけで感動をおぼえます。脂がしっかりと乗っていて、その味わいは格別。1本で2人前を超えるほどのボリュームがあり、食べごたえも十分です!
山形県産 すいか
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山形県尾花沢産の小玉スイカをご紹介します!全国でも珍しい栽培方法である空中立体栽培によって育てられたこのスイカは、甘さが際立ち、果肉の細やかさが特徴です。ジューシーで上質な味わいは、プレゼントにも最適です。
北海道富良野産のフルーツトウモロコシ
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北海道富良野産のフルーツトウモロコシをご紹介します!フルーツのように高い糖度を持つこのトウモロコシは、生での召し上がりも可能です。皮が柔らかいため、幅広い年齢層の方々に安心してお楽しみいただけます。
まとめ
7月には、夏の暑さを象徴する季語が豊富に存在しますね。
手紙を書く際にも、これらの7月特有の季語を上手に使って、季節感溢れる内容にしましょう♪
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