5月の季語一覧！俳句や5月の時候の挨拶、手紙での書き出しや結びの例

• 八重桜（やえざくら）
  • 意味：一般的な桜よりも花びらが多く、豪華な見た目をしています。遅咲きで、春の終わりごろに美しい花を見せてくれます。
• 筍（たけのこ）
  • 意味：竹の若芽で、春に採取される。独特の食感と風味があり、日本料理には欠かせない食材です。
• ハナミズキ（はなみずき）
  • 意味：5月に美しい花を咲かせる木。花は通常白かピンクで、日本とアメリカの友好の象徴とされています。
• 牡丹（ぼたん）
  • 意味：春の終わりから初夏にかけて咲く、大きな花を持つ植物。華やかで豪華な見た目が特徴で、「花の王様」とも称されます。
• 若緑（わかみどり）
  • 意味：新緑の時期に見られる、木々の若々しい緑色。新しい季節の始まりと生命の息吹を感じさせる色です。
• 藤の花（ふじのはな）
  • 意味：長い房をなして垂れる紫色の花。春の季節に古くから親しまれ、日本の風景によく登場します。
• 新緑（しんりょく）
  • 意味：春から初夏にかけての、木々が鮮やかな緑色に包まれる時期。自然の再生と成長の象徴です。
• 青葉（あおば）
  • 意味：新緑の季節に見られる、若々しい緑の葉。生命力溢れる景色を作り出します。
• 柿若葉（かきわかば）
  • 意味：柿の木に出る新しい葉。春の訪れとともに現れ、季節の移り変わりを教えてくれます。
• 夏蜜柑（なつみかん）
  • 意味：夏に収穫されるミカンの一種。酸味がありながらも甘みがあり、夏の暑さを和らげる果物として親しまれています。

八重桜・柿若葉・花疲れ・ハナミズキ・いちご・馬酔木の花・花の屑・新緑・青葉・苗代・ケマンソウ・夏蜜柑・富士桜・若緑・花守・甘夏・緑立つ・筍・松の芯・躍子草・落葉松の芽・明日葉・松の緑・新樹・栃の花・葱の花・藤の花・白藤・椎若葉・青嵐・山藤・樟若葉・石楠花・蔦若葉・藤房・てまり花・卯木の花・マロニエの花・牡丹・白牡丹・桜の実・浦島草・竹落葉・緋牡丹・九輪草・苗売・黒牡丹・桐の花・大牡丹・梅干・繭・藻刈・糸取り・入梅・梅を干す・杜若・夕牡丹・桐の花・椎落葉・葉柳・牡丹園・燕子花・夏柳・牡丹散る・アカシア・朝顔の苗・瓜の花・葉桜・菜種刈・卯の花・草苺・松落葉・蓴菜・草矢・メーデー・花過ぎ・辣韮・春の宵・夏近し・暮の春・夏隣・初虹・八十八夜・春の果・初夏・端午・立夏・鯉のぼり・こどもの日・愛鳥週間・夏立つ・夏来る・夏は来ぬ・立夏・若夏・風青し・青嵐・母の日・小満・夏嵐・麦こがし・夏の川・風薫る・夏場所・夜焚・祭・聖五月・糸引き・五月尽・蕗・憲法・柏餅・菖蒲湯・薬玉・卯浪・代掻き・袋角・藤棚・矢車・葱坊主・吹流し・筍飯・薄暑・蟇・星鴉・伽羅蕗・早苗蜻蛉・麦飯・滝・古茶・夜振・薪能・絹莢・杜鵑・郭公・芍薬・草笛・鯒・芭蕉布・三社祭・雪解富士・かきつばた・網戸・金魚玉・蝙蝠・豆飯・新茶・瓜揉・真菰・清和・玉葱・籐椅子・五月病・水鉄砲・水盤・鱚・掛香・円座・夜釣・若葉冷・麦の秋・夏めく・青葉雨・夏の海・青葉潮・泰山木・バラ・椿・馬酔木・烏麦・莢豌豆・麦刈・金雀枝・蚕豆・金蘭・紫蘭・青野・ツバメ・蛙・初蝶・抱卵・鯉幟・五月鯉・蝮・初鰹・ほととぎす・虎魚・穀象虫・時鳥・穴子・慈悲心鳥・牛蛙・白鷺・金魚・夏鴨・帆立貝・鮑・夏の虫・羽蟻・蝦蛄・蚊喰鳥・蚤・かわほり・農鳥・青鷺・根切虫・目白・火取虫・河鹿・松蝉・夏浅し・あいの風・朝凪・夏の雨・蝉丸忌・筍流し・夏の月・袋掛

• 【初鰹】大江戸や　犬もありつく　初鰹/小林一茶
  • 初夏の訪れを告げる初鰹を詠んだ句。大江戸（東京）でさえ、初鰹の美味しさは庶民から犬に至るまで広く愛されていることを表しています。初鰹の到来は、季節の変わり目を象徴し、人々の生活に彩りを加える瞬間を捉えています。
• 【まゆ】まゆひとつ　仏のひざに　作るなり/小林一茶
  • ここでの「まゆ」は、繭を指します。一茶は、仏像のひざの上に一つの繭ができている様子を描いています。繭が仏の慈悲と穏やかさを象徴しているかのように、静寂と和やかさが感じられる句です。
• 【菖蒲】湯上りの　尻にべつたり　菖蒲哉/小林一茶
  • 菖蒲の葉が湯上がりの人の尻にくっついている様子を描き、菖蒲湯の風習を軽妙に詠んだ句です。この俳句は、端午の節句の風習を通じて、季節感を表現しています。
• 【蛙】やせ蛙　負けるな一茶　これにあり/小林一茶
  • 一茶が自らを痩せた蛙に例え、負けないようにと励ます内容。自嘲的ながらも前向きな気持ちが表れている句です。蛙は春から初夏にかけての季語で、自然の生命力を象徴しています。
• 【五月】五月来ぬ　心ひらけし　五月来ぬ/星野立子
  • 五月の訪れとともに心が開かれる様子を詠んだ句。新緑の季節が人々の心にも明るさをもたらすことを表しています。
• 【薄暑】薄暑来ぬ　人美しく　装へば/星野立子
  • 初夏の暑さがまだ穏やかな時期、「薄暑」に人々が美しく装う様子を詠んでいます。季節の変化に合わせた衣装の移り変わりを通じて、日本の四季の美しさを表現しています。
• 【風薫る】風薫る　羽織は襟も　つくろはず/松尾芭蕉
  • 春から初夏にかけての爽やかな風を感じさせる句。風薫る時期に、羽織の襟を整えずにいる様子からは、自然との一体感や自由な心情が読み取れます。
• 【五月雨】五月雨を　集めてはやし　最上川/松尾芭蕉
  • 五月雨が最上川を急流に変える様子を詠んだ句。季節の雨が自然界にもたらす力強さと美しさを表しています。
• 【五月雨】五月雨や　けふも上野を　見て暮らす/正岡子規
  • 五月雨の季節、上野の風景を眺めながら過ごす日々を詠んだ句。雨に濡れる上野の自然や文化施設が、静かな美しさを醸し出している様子が感じられます。
• 【葉桜】葉ざくらの　ひと木淋しや　堂の前/炭太祇
  • 花が散った後の桜（葉桜）が、ある堂の前で孤独に立っている様子を描いた句。花の盛りが過ぎ、静かに時が流れるさまを表現しています。
• 【五月雨】五月雨や　上野の山も　見飽きたり/正岡子規
  • 五月雨の連日に、上野の山の景色が見慣れてしまい、新鮮さを感じなくなった心情を詠んでいます。季節の雨がもたらす、一種の閉塞感や退屈さを表現している句です。
• 【袷】袷着て　ほのかに恋し　古人の句/原石鼎
  • 袷（あわせ）は、冬用の重ね着物を意味しますが、ここでは季節の変わり目に纏う服を指しているかもしれません。この句では、袷を着ることで古人が詠んだ句に想いを馳せ、恋しさを感じている様子が描かれています。過去への郷愁や文学への愛着を感じさせる一句です。
• 【五月】うつすらと　からかみ青き　五月かな/山口誓子
  • 五月の空の澄んだ青さを詠んだ句。”うつすらと”は、ほんのりと、かすかにという意味で、空の透明感や深さを表現しています。五月の清新な空気と生命力を感じさせる言葉です。
• 【柏餅】折りし皮　ひとりで開く　柏餅/山口誓子
  • 柏餅の葉が自然と開いていく様子を描いた句。柏餅は端午の節句に食べられる和菓子で、この句は季節の行事を楽しむ心情や、ふとした瞬間に見せる自然の美しさを捉えています。
• 【葉桜】葉桜や　白粉つけて　さびしけれ/山口青邨
  • 葉桜とは、花が散った後に新緑の葉が茂る桜のこと。この句では、葉桜がまるで白粉（おしろい）をつけたように見える様子と、それがもたらす孤独感や寂寥感を表現しています。花の盛りが過ぎた後の静けさや、はかなさが感じられる一句です。

• 皐月の候（さつきのこう）
  • 陰暦の5月に相当し、現代の暦ではグレゴリオ暦の5月全般に使用できます。皐月は、古くから日本で使われている月の異称で、新緑が眩しい季節を指します。
• 立夏の候（りっかのこう）
  • 二十四節気の一つで、夏が始まることを告げる節気です。約5月5日頃から5月19日頃（小満の前日）までの期間に適しています。この時期は、徐々に暖かさが増し、自然の生命力が溢れる季節へと移り変わります。
• 小満の候（しょうまんのこう）
  • 草木が成長し、満ち始める時期を指す二十四節気の一つで、約5月20日頃から6月4日頃（芒種の前日）まで使用します。この言葉は、自然の緑が豊かになり、生い茂る様子を表しています。
• 新緑の候（しんりょくのこう）
  • 木々が新しい緑の葉をつけ、森林が鮮やかな緑色に包まれる時期を表します。5月全般を通じて用いることができ、春から初夏にかけての新鮮な自然の息吹を感じさせる挨拶です。
• 薫風の候（くんぷうのこう）
  • 若葉の香りを含んだ心地よい風が吹く時期に使います。5月いっぱいに適しており、温かく爽やかな風が特徴的な時期を象徴する言葉です。
• 青葉の候（あおばのこう）
  • 初夏の青々とした木々の葉を指す言葉で、立夏から6月下旬頃までの期間に適しています。この時期は、自然が最も生い茂り、緑が鮮やかな季節を表します。
• 若葉の候（わかばのこう）
  • 初夏に見られるいきいきとした木々の若葉を指します。立夏から5月下旬頃まで使用すると良いでしょう。新しい季節の到来と成長の象徴として用いられます。
• 葉桜の候（はざくらのこう）
  • 桜の花が散り、その後に若葉が茂る時期を表します。5月いっぱいに適しており、一つの季節の終わりと新しい季節の始まりを感じさせる挨拶です。
• 陽光の候（ようこうのこう）
  • 陽の光が暖かく地上に差し込む時期を指します。5月いっぱい使え、春から初夏にかけての暖かさや明るさを表現するのに適した言葉です。
• 向暑の候（こうしょのこう）
  • 初夏が訪れ、少しずつ暑さが増していく時期を指します。立夏から6月下旬頃まで使用でき、季節の移り変わりと暑さへの準備を感じさせる挨拶です。
• 軽暑の候（けいしょのこう）
  • 初夏の穏やかな暑さを表す言葉で、立夏から芒種の前日（約6月4日頃）までの期間に適しています。この時期は、まだ厳しい暑さではなく、心地よい暑さが訪れる時を表しています。

1. 頭語
   • 手紙の冒頭には「拝啓」や「謹啓」などの頭語を用いて、手紙を開始します。これにより、手紙の正式な始まりを示し、相手に対する敬意を表現します。
2. 時候の挨拶
   • 5月にふさわしい「〜の候」という表現を用いて、季節の挨拶を入れます。この部分で季節感を盛り込むことで、手紙に温かみと親しみを加えることができます。
3. 相手を気遣う言葉
   • 「いかがお過ごしですか」「ご健勝にてお過ごしのことと存じます」など、相手の健康や安泰を気遣う言葉を挿入します。この一文で相手への配慮が伝わります。
4. 起語から本文へ
   • 「さて」「このたびは」「さっそくですが」などの起語を用いて、本文へと移ります。起語は、手紙の本題への移行をスムーズにし、読み手に対して用件の開始を明示します。
5. 本文
   • 用件や伝えたい内容を具体的に記述します。ここでは、相手への敬意を忘れずに、明確かつ簡潔に情報を伝えることが大切です。
6. 結びの挨拶
   • 相手の今後の活躍や健康を祈る言葉で手紙を締めくくります。「益々のご活躍をお祈り申し上げます」「くれぐれもご自愛ください」など、ポジティブなメッセージを添えることが望ましいです。
7. 結語
   • 「敬具」「かしこ」などの結語を用いて、手紙を正式に終了します。この言葉により、再度、相手への敬意を示すことができます。
8. 日付、署名、宛名
   • 最後に、日付を記載し、自分の名前を署名します。宛名は、便箋の高い位置に、自分の名前は便箋の下の方に書きます。